家賃保証会社なのに「連帯保証人を付けてください」と言われた理由と対処法を業歴15年以上が解説!

「家賃保証会社って“連帯保証人の代わり”じゃないの?」「連帯保証人がいないと審査に通らないの?」
こういった不安や疑問をお持ちの方に向けて、この記事では 「なぜ家賃保証会社から連帯保証人を求められるのか」 と 「連帯保証人なしで入居できる可能性」 を、できるだけわかりやすく解説します。

この記事でわかること
- 家賃保証会社が連帯保証人を求める本当の理由
- どんな人が「連帯保証人付きじゃないと審査NG」になりやすいか
- 連帯保証人を付けることのメリット・デメリット
- 連帯保証人なしで入居できる可能性と交渉方法
- どうしても保証会社&連帯保証人を避けたい人の選択肢
順番に見ていきましょう。
Contents
家賃保証会社から連帯保証人を求められるのはなぜ?
まず、よくあるイメージとして
「家賃保証会社に加入=連帯保証人はいらない」
という考えがあります。これは半分は正解ですが、実務上は少し違います。
家賃保証会社は、確かに「連帯保証人の代わりに家賃を立て替える会社」ですが、あくまで“お金の保証”だけをしているのが基本です。
それでもなお家賃保証会社やオーナーが「連帯保証人も付けてください」と言う理由は、主に次の3つです。
連帯保証人を求められる主な理由
- 入居者の属性(収入・勤務形態・過去の履歴など)がやや不安
- オーナーが「人的保証」も欲しがっている
- 人気物件・新築などで募集条件が強気になっている
【理由1】審査上「連帯保証人付きならOK」というギリギリのラインだから
保証会社の審査は、ざっくり言うと次のような視点で見ています。
- 過去に家賃滞納や強制退去がないか
- 現在の収入で家賃を払っていけるか
- 申込内容に虚偽や矛盾がないか
これらを総合的に判断したときに、
「本人単体では少し不安…。でも、連帯保証人がしっかりしていれば通してもいいかな。」
というグレーゾーンのケースが結構多いです。

【理由2】オーナーや管理会社が「人的保証」も重視しているから
家賃保証会社が保証するのは、あくまで家賃や原状回復費など“お金”に関する部分です。
しかし、オーナーや管理会社が抱えるリスクはそれだけではありません。
- 騒音トラブル・ゴミ出し・マナー問題
- 近隣クレームへの対応
- 夜逃げ・所在不明時の連絡先
こういったときに頼りになるのが、「人的保証」としての連帯保証人です。
連帯保証人がいれば、
- 本人と連絡が取れないときに相談できる
- 本人に注意しても改善しないときに間に入ってもらえる
- 最悪の場合、退去や残置物の整理などを一緒に進めてくれる
といった形で、オーナーや管理会社の負担が大きく減ります。
- 金銭的な保証 → 家賃保証会社
- 人的な保証 → 連帯保証人
この二つをセットにすることで、オーナー側は非常に安心感が高まるため、「保証会社+連帯保証人」という条件が出てくるわけです。
【理由3】新築・人気物件ほど募集条件が強気になりやすい
実務的には、次のような物件ほど「保証会社+連帯保証人」を絶対条件にしているケースが多いです。
- 新築・築浅マンション
- 駅近・賃料が相場より安いお得物件
- 分譲賃貸など人気が集中しやすい物件
こうした物件は「募集を出せばすぐに決まる」ため、
「連帯保証人も付けてくれる、しっかりした人だけに貸したい」
というオーナーの本音がそのまま条件に出てきます。

どんな人が「連帯保証人付きじゃないと審査に通らない」のか?
家賃保証会社の審査で、次のような方は「連帯保証人付きならギリギリ通す」という判断になることが多いです。
連帯保証人を求められやすいケース
- 勤続年数が短い(入社して間もない)
- 収入に対して家賃が高め(家賃=収入の1/3〜1/2以上)
- アルバイト・パート・個人事業主で収入が安定していない
- 過去に支払い遅れが多い・携帯やクレジットの延滞歴がある
- 以前に保証会社を利用した際に家賃滞納があった
このような場合でも、
- 収入の安定した親や兄弟が連帯保証人になってくれる
- 持ち家のある親族が保証人になる
といった条件が揃うと、審査担当者としては「そこまで危険ではない」と判断し、承認になるケースが多いです。

連帯保証人を付けることのメリット・デメリット
入居者側のメリット
- 審査に通りやすくなる
- 家賃や属性に不安があっても、条件付きでOKになるケースがある
- 人気物件・新築物件でもチャレンジできる
入居者側のデメリット
- 親や身内にお願いしづらい
- 支払い遅れがあると、保証人にも迷惑がかかる
- 関係がこじれるきっかけになることもある
メリット・デメリットを理解した上で、「それでもその部屋に住みたいか?」 を一度冷静に考えるのがおすすめです。
「連帯保証人を付けないと審査に通らない」と言われたときの選択肢
では、実際に不動産会社から
「保証会社の審査結果として、連帯保証人を付ければ承認になります。」
と言われたとき、あなたにはどんな選択肢があるのでしょうか。
主な選択肢はこの3つ
- 素直に連帯保証人を付けて契約する
- 不動産会社に条件の緩和・交渉をお願いしてみる
- 物件自体を変える(保証条件のゆるい物件に切り替える)
① 素直に連帯保証人を付ける
「その物件にどうしても住みたい」「親や身内が協力してくれる」場合は、素直に連帯保証人を付けて契約してしまうのも選択肢です。
その際、連帯保証人になってもらう人には事情をしっかり説明し、
- 家賃はいくらか
- 支払いが遅れた場合どうなるか
- 保証会社から連絡がいく可能性があること
などを事前に共有しておくとトラブル防止になります。
② 不動産会社に交渉してみる(ダメ元でもOK)
実は、入居者本人がオーナーに直接交渉する必要はありません。
交渉するのはあなたではなく「不動産会社の営業マン」です。
不動産会社はオーナーと入居者の間に入って“条件調整”をするのが仕事です。ここを遠慮せず活用しましょう。
例えば、次のように伝えてみてください。

連帯保証人をお願いできる人がいません…。
家賃は必ず遅れずに払いますので、
保証会社への加入だけで契約できないか、オーナー様に一度ご相談いただけないでしょうか?」
もちろん、すべての物件でOKになるわけではありませんが、
- 空室が長く続いている物件
- エリア的に入居が決まりにくい物件
では、条件が緩和されるケースも現場では実際にあります。
③ 条件のゆるい物件・保証会社を選び直す
どうしても連帯保証人を用意できない場合は、潔く
「保証会社+連帯保証人が絶対条件の物件」ではなく、
「保証会社のみでOKの物件」や
「保証会社不要の物件」へ切り替えるのも現実的です。
保証会社不要&連帯保証人も不要な物件という選択肢
最近は、「連帯保証人も保証会社も不要」で入居できる物件も少しずつ増えています。
「どうしても保証会社+連帯保証人は嫌だ」という方は、こうした物件を軸に探すのも一つの方法です。
不動産会社の営業マンを“味方につける”のがカギ
ここまで読んでいただくと、
「結局、こちらからできることって少ないのでは?」
と思われるかもしれませんが、実はそうでもありません。
重要なのは、「物件の条件を決めているのはオーナー、間に入っているのは不動産会社」という構造を理解することです。
営業マンが動きやすくなる一言
営業マンも人間ですので、
- 礼儀正しく話してくれるお客様
- 支払いに対して前向きな姿勢を見せてくれる方
- きちんと事情を説明してくれる方
には、自然と「何とかしてあげたい」と思いやすいです。

家賃の支払いも問題なくできるよう準備していますので、
連帯保証人なしでの契約が難しいか、一度オーナー様に交渉いただけないでしょうか?」
この一言だけでも、営業マンの動き方は変わります。
まとめ:連帯保証人を求められたときの考え方
最後に、ポイントを整理しておきます。
この記事のまとめ
- 「保証会社+連帯保証人」は、金銭保証+人的保証をセットにしたいオーナー側の意向が大きい
- 審査的にグレーなとき、「連帯保証人付きなら承認」という判断になることが多い
- どうしてもその物件に住みたいなら、身内に頼んで連帯保証人を付けるのも一つの選択
- 連帯保証人を避けたい場合は、不動産会社に交渉+物件・保証会社の選び直しも検討
- 「保証会社も連帯保証人もなし」で入居できる物件も一部存在する
連帯保証人を求められると、不安やモヤモヤした気持ちになるのは当然です。
ただ、その背景にはオーナー側・保証会社側の「リスク管理」という事情があります。
この記事を読んで、
- なぜ連帯保証人が必要と言われたのか
- 自分にとってベストな選択肢は何か
を冷静に整理するきっかけになれば幸いです。
あわせて読みたい
保証会社+連帯保証人を避けたい方へ
どうしても「保証会社+連帯保証人」が避けられない物件に当たってしまった方へ。
実は、連帯保証人も保証会社も“どちらも不要”で入居できる物件があります。
代表例が ビレッジハウス。独自審査のため、保証会社も連帯保証人も原則不要です。
審査が不安な方、保証会社への加入に抵抗がある方は、まず一度チェックしてみてください。
✔ 初期費用ほぼ0円
✔ 全国10万戸から選べる
✔ 審査が非常に柔軟で通りやすい
「保証人を頼める人がいない」「保証会社を使いたくない」と悩む方には、非常に相性が良い選択肢です。
- ビレッジハウス審査は厳しい?メリット・落ちる理由・通すコツを解説!
- 連帯保証人も家賃保証会社も不要の賃貸物件まとめ(メリット・デメリット完全ガイド)
- ビレッジハウスはやばい?住んでわかった実態とメリット・注意点!
- ビレッジハウス入居までの流れを徹底解説【審査が不安な方向け】
審査に弱い方向け|入居しやすい物件まとめ表
| 物件タイプ | 審査の通りやすさ | 特徴 | おすすめ度 | 公式 / 解説 |
|---|---|---|---|---|
| ビレッジハウス (全国10万戸) | ★★★★★(最も通りやすい) |
| ★★★★★ | ビレッジハウス公式を見る |
| UR賃貸 | ★★★★☆ |
| ★★★★☆ | UR審査の解説記事へ |
| 木造アパート | ★★★☆☆ |
| ★★★☆☆ | 木造アパートの注意点 |
| 敷金礼金ゼロ物件 | ★★★☆☆ |
| ★★★☆☆ | 初期費用の知識 |
| 審査が甘い保証会社の物件 | ★★★★☆ |
| ★★★★☆ | 審査が甘い保証会社まとめ |
保証会社なし・保証人なしで入居できる数少ない選択肢なので、まず最初にチェックしてみてください。
