RENT GUARANTEE TROUBLE LAB
「家賃を滞納してしまった」「全保連の審査に落ちた」「ブラックと言われた」――。
現場では、こんなお悩みが毎日のように寄せられます。
このページでは、家賃保証会社の実務経験15年以上の立場から、
全保連のブラックリスト・再審査のリアルを、
できるだけ分かりやすく整理しました。
「全保連で家賃を滞納してしまった…」「ブラックリストに載って、もう二度と部屋が借りられないの…?」
家賃保証の現場にいると、こんなご相談が本当に多く寄せられます。
この記事では、家賃保証会社での実務経験にもとづき、
全保連のブラックリストと再審査のリアルを整理してお伝えします。
- 全保連で「ブラックリスト扱い」になる流れ
- どれくらいの期間、審査に通りにくくなるのか
- 次の審査を通すために、今やるべきこと
- それでも借りづらい人のための現実的な選択肢
※あくまで筆者が見てきた現場の傾向であり、全保連の公式見解ではありません。
最終判断は、物件・家主・管理会社の方針によっても変わります。
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SECTION 1
Contents
全保連のブラックリストとは?まずは結論から
多くの方がイメージしている「ブラックリスト=信用情報機関(CICやJICC)に載る」という意味とは少し違い、
全保連の場合は「全保連の社内データベース上で、滞納・代位弁済・法的手続きなどの履歴が残る」イメージです。
・クレジットカードのように「どの保証会社にも共有される」わけではない
・しかし全保連を使うときには強く影響する(再審査がかなり通りにくくなる)
・傾向として「おおよそ5年間」はマイナス履歴として見られることが多い
つまり一度大きな滞納や代位弁済が発生すると、
少なくとも数年間は「全保連では審査NG」になりやすい、というのが実務の感覚です。
SECTION 2
滞納フェーズ別「どこからブラック扱いになるか」
ここからは、家賃滞納の進み具合(フェーズ)ごとに、どの段階から「ブラック寄り」になっていくのかを整理します。
フェーズ0:数日の遅れ
フェーズ1:1〜2ヶ月の長期滞納
フェーズ2:全保連による「代位弁済」発生
フェーズ3:退去後も残債が残っている
フェーズ4:法的手続き(訴訟・強制執行など)
フェーズ0:数日の遅れ(うっかりレベル)
給料日の関係などで、数日〜1週間ほど支払いが遅れてしまうケースです。
この段階ではいきなりブラック扱いになることはほぼありません。
電話やSMS、書面での督促が中心で、きちんと支払えば大きなマイナスにはなりにくいです。
フェーズ1:1〜2ヶ月の長期滞納
1ヶ月分まるまる滞納してしまうと、「要注意入居者」として社内でマークされます。
ここで支払いが追いつかないまま時間が経つと、全保連から家主への「代位弁済」に進みやすくなります。
フェーズ2:全保連が家主へ立替払い(代位弁済)
全保連が家主へ家賃を立替え、あなたは「全保連に対して借金がある」状態になります。
この段階から、社内では「ほぼブラックリスト入り」だと考えてください。
以後、全保連を利用する物件の審査が極めて通りにくくなります。
フェーズ3:退去後も残債が残っている
退去しても、未払い家賃や原状回復費用などが残っているケースです。
この状態で「支払いの約束も守られていない」となると、実務上は5年以内の再審査はほぼNGと見ておいた方がいいでしょう。
フェーズ4:法的手続き(訴訟・強制執行など)
ここまで進んでしまうと、全保連に限らずどの保証会社でもかなり厳しい目で見られます。
「一生借りられない」とまでは言いませんが、少なくとも10年前後は相当ハードルが高いと覚悟しておいた方が現実的です。
SECTION 3
なぜ全保連は再審査にシビアなのか【現場目線】
保証会社の再審査が厳しいのはどこも同じですが、その中でも全保連は
「上場企業+金融寄りの文化」ということもあり、比較的シビアな印象があります。
- 過去の滞納データが社内できちんと蓄積・共有されている
- 代位弁済の回数が多い入居者は「再発リスクが高い」と判断される
- 法的手続きまで進んだ案件は、再審査の担当者も慎重にならざるを得ない
・「一度大きくこじれた案件は、もう一度引き受けたくない」が本音
・全保連は家主・管理会社からの信頼も厚く、
「無理な再審査を通してまで契約したい」ケースは多くない
SECTION 4
次の審査を通すためのチェックリスト
「もう二度と借りられない…」と諦めてしまう前に、できる対策はいくつかあります。
ここでは、次の審査で少しでもプラスに働くポイントをチェックリスト形式でまとめます。
- 全保連への残債は整理できているか?
- 完済しているなら、その証拠を手元に持っているか?
- 家賃設定は「手取りの3分の1以内」に抑えられているか?
- 全保連以外の保証会社を使う選択肢を探せているか?
- 一人で判断せず、第三者の目線を入れられているか?
① 残っている債務(残債)を整理する
全保連にまだ残債がある状態だと、再審査はかなり厳しいです。
可能であれば、分割でもいいので返済のめどを立て、完済を目指すことが第一歩になります。
② 完済済みなら「完済が分かるもの」を手元に
すでに全保連への支払いを終えている場合は、領収書や完済の通知書などを大切に保管しておきましょう。
次の部屋探しの際、「過去にトラブルはあったが、すでに解決済み」と説明しやすくなります。
③ 家賃を今より下げる(無理のないラインに)
過去に滞納がある方ほど、家賃設定はシビアに見られます。
収入に対して家賃が高すぎると、それだけで審査NGになりやすいため、手取りの3分の1以下を目安に検討しましょう。
④ 保証会社のタイプを変える
全保連でトラブルがあった場合、同じ全保連を使う物件は避けた方が無難です。
管理会社によっては、別の保証会社(信販系・独立系など)を選べることもあるので、
物件探しの段階で「全保連以外の保証会社を使う物件はありますか?」と相談してみてください。
⑤ どうしても不安な場合は専門家に相談する
滞納の経緯や現在の収入状況によって、取るべき戦略はケースバイケースです。
自分だけで判断しづらい場合は、保証会社に詳しい第三者に相談するのも一つの手です。
SECTION 5
それでも借りづらい人の現実的な選択肢
ここまでの対策をとっても、どうしても通常の賃貸では審査が通りづらいケースもあります。
その場合の現実的な選択肢として、筆者がよくご案内するのが「保証会社を使わない系の物件」です。
例:ビレッジハウスのような「保証会社なし/初期費用が安い」物件
ビレッジハウスは、保証会社を利用しないケースも多く、初期費用がかなり抑えられる賃貸ブランドです。
通常の民間賃貸で断られてしまうような状況でも、現実的な受け皿として検討する価値があります。
🔍「保証会社を使わずに入居したい」なら…
初期費用を抑えて保証会社なしで入居したい方には、
ビレッジハウスが現実的な選択肢です。
敷金・礼金・手数料ゼロで全国1,000物件以上。
所得や属性に不安があっても相談しやすい賃貸ブランドです。
※保証会社が不安な方に選ばれています(全国対応)
SECTION 6
全保連ブラックリストに関する よくある質問
Q1. ブラックリストに載ったら、一生全保連は使えませんか?
一生ダメ、というわけではありませんが、少なくとも数年〜5年程度はかなり厳しいと考えておくのが現実的です。
特に残債が残っている間はほぼNGと見てください。
Q2. 他の保証会社にはバレますか?
全保連の社内情報が、他の保証会社に自動的に共有されることは基本的にありません。
ただし、別の保証会社でも家賃滞納歴や事故情報を重視するのは同じなので、
「全保連だけなら大丈夫」と油断せず、家賃設定や申込内容を慎重に組み立てることが重要です。
Q3. 一度全保連で審査落ちした物件に、もう一度申し込んでもいいですか?
情報が変わっていない状態で再度申し込んでも、結果はほぼ変わりません。
家賃を下げる・勤務先が変わる・残債を整理するなど、プラス材料が増えてから戦略的に再チャレンジした方が良いです。
「自分のケースだと、どう動くのがベスト?」という方へ
滞納の経緯や収入状況、次に狙う物件の条件によって、
取るべき戦略は人それぞれです。
当サイトでは、家賃保証の実務経験にもとづき、
個別のケースに合わせたアドバイスも行っています。
「このまま部屋を追い出されないか不安」「次の審査を通すための作戦を立てたい」という方は、
一人で抱え込まずに、まずは状況を整理するところから始めてみてください。
※この記事の内容は、あくまで一つの目安です。最終的な判断は、必ず管理会社・家主・保証会社などの指示に従ってください。