「『やばい』『最悪』って噂を聞くけど、実際どうなの?」
その疑問、業界歴15年の私が包み隠さずお答えします。
ビレッジハウスは「誰にでもおすすめできる物件」ではありません。
しかし、「とにかく安く住みたい」「審査に通らなくて困っている」という方にとっては、これ以上ない救世主となり得ます。
この記事では、不動産屋がなかなか言わない「ビレッジハウスのリアルなデメリット」と、それでも選ばれる理由を徹底解説します。
Contents
そもそも「ビレッジハウス」とはどんな物件?

ビレッジハウスを一言で説明すると、「国の古い団地(雇用促進住宅)を民間で買い取り、リノベーションして貸し出している物件」です。
ビレッジハウスの基本データ
- 運営:ビレッジハウス・マネジメント株式会社(ソフトバンクグループが出資)
- 物件数:全国47都道府県に約1,000物件以上(10万戸超)
- 特徴:敷金・礼金・更新料・仲介手数料がすべて0円
元々が「団地」であるため、建物自体は古いです。しかし、室内はリフォームされており、家賃は相場よりも圧倒的に安く設定されています。
【本音】ここが辛いよ!ビレッジハウスの5つのデメリット

入居してから後悔しないよう、まずはネガティブな側面をしっかり把握しておきましょう。私が業界でよく耳にする評判や実態は以下の通りです。
- 建物や設備が古い(昭和の団地スペック)
- エアコン・ガスコンロ等は「オプション(有料)」扱い
- 生活音が響きやすい(騒音トラブル)
- 入居者の属性が多様(マナー問題)
- 短期解約の違約金が高い
1. 建物や設備が基本的に「古い」
リノベーション済みとはいえ、ベースは築40年〜50年の団地です。
配管の古さや、エレベーターがない(階段のみの4階・5階)物件も多く存在します。
2. 必須設備が「オプション」の場合がある
ここが最大の落とし穴です。
家賃は激安ですが、エアコン、ガスコンロ、給湯器、洗面台などが初期設備として付いておらず、月額1,000円〜などの「レンタル(オプション)」契約が必要なケースがあります。
3. 騒音トラブルと「民度」の問題
団地のコンクリート造は頑丈ですが、実は「音」を伝えやすい構造でもあります。上下左右の生活音はそれなりに聞こえると思ってください。
また、審査が柔軟であるがゆえに、様々な背景を持つ方が住んでいます。
外国籍の方も多く(全体の約2割)、ゴミ出しのルールや夜間の騒音などで文化の違いによるトラブルが発生することもゼロではありません。
4. 退去時のコストと縛り
「初期費用が安い」ことの裏返しとして、退去時の条件が厳しめです。
短期解約違約金:2年未満の解約で家賃2ヶ月分〜3ヶ月分が発生
退去時クリーニング代:1㎡あたり1,210円(税込)の実費負担が必須
それでも選ばれる!ビレッジハウスの強烈なメリット
デメリットを並べましたが、それでも入居率が高いのには理由があります。
それは、**他社には真似できない圧倒的なコストパフォーマンスと審査の柔軟さ**です。
1. 初期費用が「ほぼ0円」で入居できる
通常の賃貸なら家賃の4〜5ヶ月分(20〜30万円)かかる初期費用が、ビレッジハウスなら数万円で済みます。
* 敷金・礼金:0円
* 仲介手数料:0円(直接契約の場合)
* 更新料:0円
* 鍵交換代:0円
2. 審査が独自基準で非常に通りやすい
保証会社を利用せず、ビレッジハウス独自の審査を行います。
そのため、他社で断られがちな以下の方でも審査に通る可能性が高いです。
無職・求職中の方
高齢者・年金受給者
生活保護受給者
外国籍の方
シングルマザー・ファザー
【失敗しない】ビレッジハウスを借りる前のチェックリスト
「安さ」につられて即決するのは危険です。
内見や問い合わせの際に、必ず以下のポイントを確認してください。
内見時の重要チェック項目
- エアコン・給湯器の有無:最初から付いているか?オプション料金はいくらか?
- 洗濯機置き場の位置:室内か?ベランダか?(排水の形も確認)
- 階段の確認:エレベーターなしの4階・5階は毎日の生活で耐えられるか?
- 共用部の状態:ゴミ捨て場やポストは荒れていないか?(住民のマナーが表れます)
- 携帯の電波:団地の奥まった部屋は電波が入りにくいことがあります。
まとめ:ビレッジハウスは「目的」が合致すれば最強の選択肢

ビレッジハウスは、ハッキリ言って「万人受けする物件」ではありません。
築浅のキレイなマンションに住みたい人には、デメリットしか感じないでしょう。
しかし、
とにかく初期費用を抑えて引っ越したい
審査に通らなくて困り果てている
おしゃれさよりも「広さ」と「安さ」を優先したい
このような目的の方にとっては、最強のコストパフォーマンスを誇る物件です。
デメリットを正しく理解し、現地をしっかり確認した上で選ぶなら、生活を立て直すための素晴らしい住まいになるはずです。
ビレッジハウスは公式サイトから直接問い合わせることで、仲介手数料が無料になります。
まずは近隣にどんな物件があるか、公式サイトで検索してみることをおすすめします。
ビレッジハウスが「現実的に合う」人の特徴
- とにかく初期費用を抑えたい(敷金・礼金・手数料・更新料がすべて0円)
- 収入が安定していない(アルバイト・派遣・自営業・単発の仕事など)
- 一般的な保証会社の審査に不安がある
- 生活を立て直すために家賃をできるだけ抑えたい
- 家具・設備にこだわりが少なく、コスパ重視で住まいを探している
- シングルマザー/留学生/外国籍(英語・ポルトガル語対応エリアあり)
※ただし通常の入居審査はあります(本人確認・家賃の支払能力など)
ビレッジハウスが選ばれる理由(初期費用を抑えたい方へ)
- 家賃は2万円台〜で生活コストを大幅に削減
- 敷金・礼金・仲介手数料・更新料・鍵交換がすべて無料
- 全国47都道府県に1,000物件以上・100,000室以上を展開
- Village Houseが全室を一括管理 → 手続きがシンプルでわかりやすい
- 耐震性・居住面積は国交省の基準を満たす安心の構造
- お部屋のカスタマイズOK(DIY好きに人気)
あわせて読みたい:ビレッジハウスの「審査・評判・比較」をもっと詳しく知る
デメリットやリアルな口コミを理解したうえで、次は「実際に住めるか?」「審査は通るか?」を確認する段階です。
下記の記事は、ビレッジハウス検討者の不安を解消するために必ず押さえておきたい内容です。
① ビレッジハウス審査を深掘りしたい方へ
-
【完全版】ビレッジハウスの審査は厳しい?審査基準と落ちる人の特徴
― デメリットを理解したうえで「自分は通る?」が分かる。 -
審査に落ちた…原因と次で通す5つの対策
― 実際に否決になる理由から、次の一手まで解説。 -
ビレッジハウスで使われるアプラス審査を徹底解説
― ビレッジハウスが採用する信販審査の仕組みを理解。
② 実際の評判・トラブル・退去のリアル
-
【やばいの真相】ビレッジハウスの悪評・口コミの真実
― 「やばい」という噂の根拠と実態をプロが検証。 -
ビレッジハウス退去時の注意点と費用トラブルの回避法
― 入る前に“出る時の条件”を知っている人は強い。
③ 他の選択肢も気になる方へ(比較)
-
【比較】ビレッジハウス vs UR賃貸:どっちが通りやすい?
― 審査・初期費用・立地を徹底比較。 -
賃貸保証会社の審査が甘い物件まとめ
― 「もっと通りやすい物件が知りたい」方の第二候補に。
④ ビレッジハウス以外の“逃げ道”もしっかり確認
-
家賃保証会社は何を審査する?中の人が完全解説
― 「ビレッジが無理なら次はどこへ?」の判断基準。 -
県営・市営住宅の審査ガイド:落ちる人の特徴と対策
― 収入条件が合う場合、公営住宅は有力な選択肢。
ビレッジハウスはあなたに向いている?簡単チェック
✔ 向いている人
- 家賃をできるだけ抑えたい
- 審査に不安がある・過去に落ちた経験がある
- 初期費用をほとんど使いたくない
- 地方でも問題なく住める
✘ 向かない人
- 築浅やオートロックを重視したい
- 駅近や立地優先で探したい
- 騒音・設備の古さに敏感
- 転勤族で初期費用に余裕がある
「向かないかも…」と思った方はこちら↓
▶ 審査が甘い賃貸まとめ【他の選択肢チェック】
ビレッジハウスの実際の初期費用と毎月の総額目安
例:家賃45,000円の物件に入居する場合の目安
- 敷金・礼金:0円
- 仲介手数料:0円
- 鍵交換費用:16,500円
- 退去修繕費の前払い:30,000円(物件により変動)
➡ 初期費用の合計:46,500円〜
▼ 初期費用をもっと詳しく知りたい方はこちら
▶ ビレッジハウス審査と初期費用まとめ
ビレッジハウス以外の選択肢と比較
| 項目 | ビレッジハウス | UR賃貸 | 公営住宅 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | ◎ 激安 | ◯ 安め | ◎ 最安 |
| 審査の通りやすさ | ◯ 通りやすい | △ やや厳しめ | △ 収入基準あり |
| 設備・築年数 | △ 古め | ◯ 比較的良い | △ 当たり外れ大 |
| 立地 | △ 郊外が多い | ◎ 立地良し | △ 公共施設付近が多い |
▼ 詳しく比較した記事はこちら
▶ ビレッジハウス vs UR賃貸の徹底比較
よくある質問(ビレッジハウスについての不安)
Q. ビレッジハウスって本当に「やばい」物件なんですか?
A. ネット上では「やばい」という強い表現も見られますが、多くは築年数の古さや騒音、設備のグレードに対する不満が元になっています。家賃や初期費用が安い分、最新設備や防音性を求める人にはミスマッチになりやすいだけで、「必ずトラブルになる物件」という意味ではありません。
Q. 防音性が低くて騒音トラブルが多いと聞きましたが本当ですか?
A. 物件によって差はありますが、ビレッジハウスは比較的築年数が古い建物が多く、鉄骨造や団地タイプも多いため、防音性はどうしても最新のマンションには劣ります。日中も静かな環境を絶対条件にしたい方は、内見時に周囲の環境や生活音を確認したり、別の選択肢も検討した方が安心です。
Q. 家賃が安い代わりに、退去費用が高くなったりしませんか?
A. 退去時の原状回復費用は、国土交通省のガイドラインや契約書の内容に沿って請求されます。ビレッジハウスだから特別に高額になるわけではありませんが、入居前に「退去時の精算はどうなるか」「前払いの修繕費があるか」などを必ず確認しておくことが大切です。不安な場合は見積もり例を聞いておくと安心です。
Q. ビレッジハウスは審査に通りやすいって本当ですか?
A. 一般的な賃貸と比べると「初期費用の安さ」「保証会社の運用」などから、結果として入居しやすい層が多いのは事実です。ただし、誰でも無条件に通るわけではなく、収入や家賃のバランス、過去の滞納履歴などはきちんと確認されます。審査が不安な方は事前に相談しておくと安心です。
Q. ファミリーや高齢者でも安心して住めますか?
A. ファミリー向けの間取りやエレベーター付き物件もあり、高齢者や子育て世帯が多く入居している物件もあります。一方で、築年数や設備面は物件ごとの差が大きいため、「エレベーターの有無」「段差」「周辺環境」などは必ず現地で確認しましょう。不安が強い場合は、公営住宅やUR賃貸との比較もおすすめです。