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広告 審査対策と注意点

賃貸保証会社の変更は拒否できる?再審査の注意点と対処3つ

賃貸保証会社の変更は拒否できる?再審査の注意点と対処3つ

「◯月◯日から、保証会社が◯◯保証から△△保証に変わります。」

こんな通知がポストに入っていて、思わず二度見したことはないでしょうか。

家賃も滞納していないし、今の生活に何の問題もないのに、
勝手に保証会社を変えられるなんて、正直不安になりますよね。

・再審査って本当にあるの?
・落ちたらどうなるの?追い出される?
・そもそも保証会社って選べないの?

私は賃貸保証会社の現場に15年以上携わり、管理会社・オーナー・保証会社の三者のやり取りを間近で見てきました。
その中で、「保証会社の変更」や「再審査」に関するトラブルや不安の声を何度も聞いてきました。

家賃保証コンサルタント
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この記事では、賃貸保証業歴15年以上の私が、保証会社変更の仕組みと、再審査で困らないための対処法をわかりやすく解説していきます。

読み終えるころには、

  • 保証会社の変更はなぜ起こるのか
  • 再審査で何に注意すべきか
  • 入居者ができる現実的な対処法

がスッキリ理解できて、「ひとまずこれは大丈夫だな」と安心して眠れる状態になっていただけるはずです。


【結論】保証会社の変更は拒否できない。再審査は基本的に必要

まず、いちばん気になるであろう結論からお伝えします。

家賃保証コンサルタント
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結論:保証会社の変更は基本的に拒否できません。そして、変更がある場合は原則として「再審査」が入ると考えておきましょう。

なぜなら、

  • 管理会社や賃貸人(オーナー)は、それぞれ「メインで使っているお気に入りの保証会社」がある
  • 保証会社は自社の審査基準に合う人だけを保証したい
  • 既存入居者であっても、新しい保証会社から見れば「新規申込」と同じ扱いになる

からです。

一発でわかる「保証会社変更」のポイントまとめ

項目 結論
保証会社の変更理由 管理会社変更・オーナー変更などで、使う保証会社が変わるため
入居者は拒否できる? 基本的に不可(選択権は管理側にある)
再審査はある? 原則あり。特に新しい保証会社の審査基準が高い場合は要注意
審査落ちのリスク 信販系(クレジット系)保証会社になると、信用情報次第では落ちる可能性あり
費用負担 多くは追加費用なしだが、案件によっては契約の巻き直しや更新料が発生することも

…と聞くと「え、結構怖い話じゃない?」と思われるかもしれませんが、
実際の現場では、入居者にできるだけ不利益が出ないように調整されているケースも多いです。

次の章では、その「裏側」を、私の実体験を交えてお話しします。


筆者の実体験:管理会社が変わると保証会社も変わる“現場のリアル”

賃貸保証会社の変更は、現場では決して珍しいものではありません。特に管理会社が入れ替わった時は、その管理会社が「普段から使い慣れている保証会社」を優先して採用するケースが非常に多いです。

というのも、保証会社ごとに保証範囲が全く違うからです。例えば、

  • 退去時の原状回復費用まで保証してくれる
  • 違約金までカバーしてくれる
  • 家賃以外の細かい債務まで保証してくれる

こういった“保証の手厚さ”は管理会社にとっては大きなメリットで、日々の業務が圧倒的に楽になります。
「この保証会社を使っておけば、万が一の時も大体カバーしてくれる」と分かっていると、管理側としては安心なんですね。

しかしその裏で、入居者側には負担が生まれます。保証会社が変更になると、新しい保証会社で再審査が行われるので、申込書を再度書く必要があったり、場合によっては審査に落ちてしまう入居者も出てきます。

ただし、管理会社も「既存入居者を落としたい」わけではありません。むしろ逆で、

『既存入居者はできるだけ全員そのまま保証に入ってほしい』
(入居者が減るとオーナーから怒られるからです)

という強い事情があります。

そのため、私が現場で経験したケースでは、

  • 審査が厳しいA社で落ちた人を、審査がゆるいB社で拾ってもらう
  • 管理会社と保証会社の話し合いで「今回は無審査で引き受ける」ことで調整される

こんな“裏側の調整”が行われることも珍しくありませんでした。

特に印象的だったのは、管理会社の担当者が新しい保証会社にこうお願いしていたことです。

「今回は無審査で既存入居者を丸ごと引き受けてください。その代わり、来月からの新規募集は御社を優先します。」

こういった交渉の裏で、入居者の生活を守っていることも実際には多いのです。

ですので、「保証会社が変わる=即追い出される」と考える必要はありません。
とはいえ、審査基準が大きく違う保証会社に変わる場合は、一定の注意が必要なのも事実です。


賃貸保証会社の変更はなぜ起こる?|管理会社・オーナー側の事情

そもそも、なぜ保証会社の変更なんて面倒なことが起こるのでしょうか。

賃貸保証会社に既に加入している方で、「◯◯保証会社から何月何日に△△保証会社へ変更になります。」という通知を受け取るのは、主に次のようなタイミングです。

  • 賃貸物件を管理している管理会社が変更になったとき
  • 賃貸人(物件オーナー)が変わったとき(物件の売買など)

管理会社や賃貸人には、それぞれ「気に入っている保証会社」があり、そこをメインで利用していることが多いです。

  • 自分のところに入る手数料が高い
  • 保証内容が充実していてトラブル対応が楽
  • 審査が早く、申込から入居までのスピードが出しやすい
  • 審査が比較的通りやすく、空室が埋まりやすい
  • 企業規模や財務が安定していて安心できる

このような理由から、管理会社・オーナー側の都合で「うちが普段から使っている保証会社に揃えたい」という動きが起こり、その結果として「保証会社変更の通知」が入居者のもとに届く、という流れです。

管理会社を変えたいオーナーは意外と多い

管理会社変更の背景には、オーナー側の不満もあります。

例えば、

  • 客付けが弱く、空室が埋まらない
  • 報告・連絡・相談がいい加減
  • 勝手に割高な修繕を進められた

などの理由で、「今の管理会社を変えたい」と考えるオーナーは一定数います。

実際に、X(旧Twitter)でもこんな声が上がっています。

こうした管理会社変更の「ついで」に保証会社も変わる──
これが、今あなたのところに通知が来ている背景だと思っていただければOKです。


賃貸保証会社の変更に伴う再審査と、落ちるケースの特徴

管理会社や賃貸人の都合で保証会社を変更される場合、入居者にとっていちばんの不安は「再審査」ではないでしょうか。

家賃保証コンサルタント
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残念ながら、管理会社や賃貸人都合で勝手に保証会社を変更されても、入居者側の再審査は基本的にあります。

理由としては、

  • 新しい保証会社ごとに審査基準が違う
  • 自社の基準に合わない人は「保証したくない」
  • 特に家賃以外の保証内容が充実している会社ほど、良質な入居者を選びたがる

からです。

審査基準が高い保証会社に変わるときは要注意

賃貸保証会社には大きく分けて、

  • 独立系保証会社
  • 信販系保証会社

があります。

特に、信販系の保証会社は審査基準が高めで、個人信用情報(クレジットヒストリー)が大きく影響します。

信販系保証会社では例えば、

  • クレジットカードの延滞・強制解約
  • 携帯料金の分割払い滞納
  • 消費者金融の返済トラブル
  • 自己破産・任意整理などの金融事故

があると、審査に通らないケースが多くなります。

実際にX(旧Twitter)でも、信販系で落ちた方の声が多数あります。

万が一、これまで独立系保証会社だったのが、信販系保証会社に変わるという通知が来た場合は、
過去のクレジットや携帯料金の支払い状況に心当たりがないか、一度振り返っておくと安心です。

信販系保証会社については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
👉 信販系保証会社の特徴と審査で落ちる人の共通点


保証会社を変更されたときの具体的な対処手順

ここからは、実際に「保証会社変更のお知らせ」が届いたときに、入居者側がどう動けばいいかをステップ形式で整理していきます。

ステップ1:通知の内容をしっかり読む

まずは、通知書やお知らせメールに書かれている次のポイントをチェックしましょう。

  • いつから新しい保証会社に切り替わるのか
  • いつまでに申込書を提出すべきか(期限)
  • 再審査に伴う費用負担の有無
  • 契約書の巻き直し(再契約)が必要かどうか

ここが曖昧な場合は、管理会社に電話して「入居者側の負担・手間」を確認しておきましょう。

ステップ2:新しい保証会社の“タイプ”を確認する

前章でも触れましたが、

  • 信販系保証会社(クレジットカード会社系)
  • 独立系保証会社

のどちらになるのかで、難易度が大きく変わります。

通知や申込書、管理会社の説明の中に「信販会社名」や「クレジット会社名」が出てきたら、
信販系の可能性が高いので、過去の支払い状況を少し気にしておくと良いでしょう。

ステップ3:不安な点があれば事前相談する

もし、

  • 過去に携帯料金やクレジットカードの延滞歴がある
  • 現在の収入がかなり不安定
  • 他社のカードローンを多く抱えている

など心当たりがある場合は、申込書を出す前に管理会社へ正直に相談しておくのがおすすめです。

家賃保証コンサルタント
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「こういう事情があるのですが、大丈夫そうですか?」と一言添えておくだけでも、管理会社側が保証会社と事前に調整してくれることがあります。

ステップ4:それでも不安なら「保証会社を使わない物件」も検討する

保証会社の審査にどうしても不安がある場合、保証会社に入らなくて済む物件を検討するという選択肢もあります。

例えば、

ビレッジハウスは、入居条件として保証会社への加入を必須にしていない珍しい物件です。



全国エリアに約10万戸の管理物件を持っており、保証会社への加入が条件になっていないという、今の時代では貴重な存在です。

ビレッジハウスの審査や特徴については、こちらの記事も参考にしてください。
👉 ビレッジハウスの審査は厳しい?保証会社不要の実態を解説


よくある勘違い・注意点Q&A

Q1. 保証会社は自分で選べますか?

A. ほぼ選べません。

賃貸保証会社の変更を打診された場合でも、保証会社をどこにするかの選択権は管理会社・オーナー側にあります。
私の経験上、入居者に「A社かB社か選んでください」と言わせていた管理会社は一社もありませんでした。

理由はシンプルで、

  • ひとりひとりに説明して回るのが面倒
  • 申込書や審査のパターンがバラバラになり、事務負担が増える

といった事務コストの問題です。

Q2. 管理会社が変わったら必ず保証会社も変わる?

A. いいえ、今の保証会社のまま引き継がれるケースも多いです。

管理会社が変わったとしても、そのまま現在の保証会社への加入を維持するケースは珍しくありません。むしろ、これが一番多いパターンです。

理由としては、

  • 全入居者に保証会社の変更案内を送る必要がある
  • 全員分の申込書を再作成し、審査をやり直さなければならない
  • 審査が通った人から順に契約書を巻き直す必要がある

…と、管理会社側にとってとてつもなく面倒な事務作業が発生するからです。

そのため、

今の保証会社のまま引き継がれる場合は

  • 再審査の必要なし
  • 契約書の巻き直しもなし
  • 追加費用負担もなし

となることが多いです。

ただし、案件によっては「契約書だけは巻き直す」「更新料だけは追加でかかる」といった例外もありますので、通知内容をしっかり読むことが大切です。

Q3. 再審査に落ちたら即退去ですか?

A. 原則として、即退去になるケースはレアです。

多くの場合、

  • 別の保証会社でもう一度審査
  • 連帯保証人を強化して再チャレンジ

などの救済措置が検討されます。

管理会社やオーナーも、できれば今の入居者にそのまま住み続けてほしいと思っていますので、いきなり「出て行ってください」という話になることは、私の経験上ほとんどありません。


賃貸保証会社に入りたくない人が取れる選択肢

「そもそも保証会社自体に入りたくない」という方も多いと思います。

家賃保証コンサルタント
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その場合は、入居条件として保証会社加入を義務付けていない賃貸物件を探すのがベストです。

このご時世でも、保証会社への加入を必須にしていない賃貸物件は少なからず存在します。先ほど紹介した「ビレッジハウス」もそのひとつです。

ビレッジハウスのメリット

ビレッジハウスには、入居者側にとって嬉しいメリットが多々あります。

  • 初期費用が0円
  • 仲介手数料0円
  • フリーレントで家賃が約1ヶ月分0円

これだけ安い理由として、物件が比較的古めという点はありますが、それを上回るメリットもあります。

例えば、フリーレントのサービスで「最初の1ヶ月は家賃0円」になるキャンペーンも見かけます。

参照:https://lsk-sanin-hanbai.com/lent_campaign/villagehouse.php

家賃をほとんど払わずに新生活を始められるなんて、普通の賃貸では中々ありません。
費用をかけずに引っ越ししたい方には、ビレッジハウスはかなりおすすめできる選択肢です。

「ビレッジハウスってやばいの?」と心配な方はこちらもどうぞ。
👉 ビレッジハウスはやばい?メリット・デメリットを業界目線で解説


まとめ|保証会社の変更は怖くない。仕組みを知れば対処できる

賃貸保証会社の変更は、入居者にとって突然で不安なイベントですが、仕組みを知っていれば必要以上に怖がる必要はありません。

この記事のポイント

・保証会社の変更は、管理会社・オーナー変更などで普通に起こる
・入居者に選択権はほぼなく、基本的に拒否はできない
・変更時には再審査が入ると考えておくべき
・信販系保証会社に変わるときは、過去の支払い状況に要注意
・管理会社は「既存入居者をできるだけ落としたくない」と考えている
・どうしても不安なら、保証会社不要の物件(ビレッジハウスなど)も選択肢

不安な時ほど、最悪のパターンばかり想像してしまうものです。

家賃保証コンサルタント
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でも大丈夫です。管理会社・保証会社・オーナー、それぞれが「どうしたら全員が納得できるか」を水面下で調整しているケースもたくさんあります。

まずは、

  • 通知の内容をしっかり読む
  • 新しい保証会社のタイプ(信販系かどうか)を確認する
  • 不安があれば早めに管理会社へ相談する

この3つだけでも十分です。

一人で抱え込まなくて大丈夫です。
できることをひとつずつ押さえて、安心して今のお部屋での生活を続けていきましょう。

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家賃保証コンサルタント

この記事を書いた人 賃貸保証会社で15年以上の実務経験を持つ現場担当者。延べ数千件以上の契約・審査・滞納・訴訟対応を経験。現在は保証・賃貸トラブルを専門に情報発信中。

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