「家賃を滞納してしまった…。この先、何が起きるの?」
賃貸保証会社に加入している方が家賃を滞納すると、保証会社が大家さんに家賃を立替え、そこから入居者への督促が始まります。
この記事では、賃貸保証業界に15年以上携わる筆者が、家賃滞納の発生から強制退去までの全プロセスを時系列で解説します。
各段階で「何が起きるか」だけでなく、「その時点で何をすべきか」も併せて解説しますので、今まさに滞納中の方も、これからが不安な方も、ぜひ最後まで読んでください。
この記事でわかること
- 家賃滞納から強制退去までの全タイムライン
- 各段階で保証会社が何をするか
- 各段階で入居者が何をすべきか
- 「まだ間に合う」段階と「もう手遅れ」の境界線
- 強制退去を回避するためにできること
Contents
家賃滞納から強制退去までの全タイムライン
全体フロー図(保存用)
↓
保証会社が大家さんに家賃を立替え(代位弁済)
↓
【STAGE 1】 ハガキ督促+電話連絡(1ヶ月目)
↓ ← ここで応答すれば分割相談OK
【STAGE 2】 電話頻度UP+職場連絡+訪問(2〜3ヶ月目)
↓ ← まだ交渉の余地あり
【STAGE 3】 契約解除通知+明渡し訴訟(3ヶ月超)
↓ ← 全額支払いで回避の可能性あり
【STAGE 4】 判決確定→強制執行→強制退去
強制退去を回避するために──今すぐできる3つのこと
ACTION 01
保証会社からの連絡に必ず応答する
「無視」が状況を悪化させる最大の原因。電話に出る、折り返す、それだけで対応が大きく変わります。
ACTION 02
具体的な支払い計画を提示する
「来月○日に○円を払う」と具体的に伝える。分割相談に応じてくれる保証会社は多いです。口約束にならないよう書面やメールで記録を。
ACTION 03
契約解除通知書が届いたら即行動する
この書面が届いた段階がラストチャンス。滞納分の全額支払い、または具体的な支払い意思を示すことで、訴訟を止められる可能性があります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 家賃滞納で保証会社から深夜に電話や訪問はありますか?
全国賃貸保証業協会のガイドラインにより、深夜の電話・訪問は禁止されています。基本的に営業時間内の対応です。
Q2. 滞納何ヶ月で強制退去になりますか?
一般的に3ヶ月以上の滞納が続くと法的手続きに進み、その後2〜3ヶ月で強制退去に至るケースが多いです。保証会社によってスピードは異なります。
Q3. 分割払いの相談はできますか?
はい。特に滞納1〜2ヶ月目の段階で連絡すれば、分割対応してくれる保証会社は多いです。3ヶ月を超えると法的措置が始まるため、交渉の余地が狭まります。
Q4. 強制退去されたら滞納分はチャラになりますか?
なりません。退去後も滞納分の支払い義務は残り、裁判費用も上乗せされます。退去しても借金が消えるわけではないことを認識してください。
Q5. 退去させられた後、次の賃貸は借りられますか?
同じ保証会社では通らなくなります。LICC加盟社間では代位弁済情報が共有されるため、加盟社全体で通りにくくなる可能性も。ただし、独立系の別の保証会社やビレッジハウスなど、選択肢はゼロではありません。
まとめ:督促からは逃げられない。でも「対話」は最後まで可能
この記事のポイント
- 滞納1ヶ月目:ハガキ+電話。ここで応答すれば分割相談OK
- 滞納2〜3ヶ月目:職場連絡+訪問。まだ交渉の余地あり
- 滞納3ヶ月超:契約解除通知→訴訟。全額支払いで回避の可能性
- 判決確定後:強制執行→強制退去。もう何をしても止められない
- 「無視」が最悪の選択肢。連絡に応じるだけで状況は変わる
- 退去しても滞納分の支払い義務は消えない
家賃を払いたいのに払えない──そんな事情は誰にでも起こり得ます。
大切なのは逃げずに、保証会社・大家さん・管理会社と対話すること。それが、強制退去を回避し、生活を立て直すための唯一の方法です。