賃貸保証会社の審査を受ける際に個人情報同意書の提出が必要になる事があります。
この個人情報同意書は賃貸保証会社へ審査申込時に申込書や本人確認書類と一緒に添付して送る非常に重要性の高い書類です。
書類自体を見てみると、なにやら細かい文字が長々と記載されており、読み手(申込者)の気力を失います(笑
この個人情報同意書!
賃貸保証会社にとって非常に重要性が高い書類なんですが家賃保証加入する入居者にとってどう?重要な書類なんでしょうか?
又、入居者にとってメリット・デメリットはあるのか?

Contents
個人情報同意書の本来の意味を知っておこう!
賃貸保証会社の個人情報同意書!ここには保証会社の思惑が大きく隠れています。実はこの個人情報同意書には『申込者が過去も含め家賃滞納しているか?どうか?』を審査時に見定める為に使われています。
個人情報同意書書面に書かれている内容をよくよく見ればわかります。『あなたの過去や現在の家賃滞納歴を見ることに同意してね!』っと、、、。
今、賃貸保証会社の業界ではデータベースが始まっています。
例えばAという保証会社で保証加入をし、家賃滞納してしまった。そして、引っ越しを機にBという保証会社の審査を受ける事になった、、、。
通常でいけば賃貸保証会社を変えれば仮に過去に家賃滞納していても審査は通る!と私も豪語します。しかし、賃貸保証会社のデータベースが発達している昨今。
一つの賃貸保証会社が同じ保証会社である他社で『家賃滞納歴がないか?どうか?』がこのデータベースを利用する事によって調べる事ができてしまいます。まさに!賃貸保証会社同士であなたの個人情報のたらい回し状態!
しかし、この個人情報データーを保証会社同士で共有する事を可能にしている書類が賃貸保証会社の個人情報同意書になるのです!!
何もわからずに『あなたはただ個人情報同意書にサインしていないか?』
この個人情報同意書には申込者のサインが必要な記載欄が設けられています。いわゆる申込者本人の署名欄ですね。
申込者からしてみれば先ほど冒頭でも話したように、読むのも面倒でただ言われるがままにサインしている人が多いでしょう。
ちなみにこの個人情報同意書のサインを促すのはお部屋探しを依頼している不動産会社になります。不動産会社のスタッフも実はよくこの賃貸保証会社の個人情報同意書取得の意味を知らずにお客様に案内している点は否めません。
取り扱っている不動産会社さんも余り理解してない
『個人情報が今は厳しいので〜』なんて簡易的な説明で入居者に書類サインを促してくるでしょう。
残念ながらこの個人情報同意書の提出意味を、入居者へまともに説明が出来ている不動産会社は少ないと思います。仕方ないといえば仕方ない理由も不動産会社にもあります。
まずは、この賃貸保証会社の個人情報同意書の『入居者への説明義務』というのが徹底されていません。まだまだ賃貸保証会社業界の法整備が甘いのが現状です。
これからは賃貸保証会社も登録制になるのが日本の国会で決まったようですが、まだまだ先の話しです。
追記:2017年度より賃貸保証会社の登録制度は開始されています。登録した保証会社は各社HP(ホームページ)にて案内しています。【家賃債務保証業社】
不動産会社も本来の業である、お部屋の重要事項説明の方が優先したい事でしょう。

賃貸保証会社は個人情報同意書を取得しなければデーターベースを活用できない!
賃貸保証会社が申込時に入居者から取得する個人情報同意書。賃貸保証会社が審査時に自社の家賃滞納歴データーのみにとどまらず、他社のデーターも調べる事を可能にするのが個人情報同意書の大きな役割です。
確かに個人情報同意書をよく見てみると、サインをしてしまった時点で『自分の情報を共有してもらって良いですよ!』と同意させられています。
賃貸保証会社からしてみれば、申込者の家賃滞納歴が自社のデーターでわからなくても、この個人情報同意書の取得で他社の滞納歴データーも見えてしまうのですから審査の精度が必然的に上がります。
個人情報同意書の提出で得られる入居者メリット
当然、過去も含め家賃滞納がない申込者は賃貸保証会社にとっても審査を通しやすい人で間違いないでしょう。
賃貸保証会社にとって、審査は最初の入り口で最重要になる大きな要です。賃貸保証会社が個人情報同意書を取得したい気持ちがなんだか理解も出来てきそうですね。
賃貸保証会社の個人情報同意書にサインをしないとどうなるか?
賃貸保証会社の個人情報同意書について、その意味を説明してきましたが中には『そんな事ならこの個人情報同意書にサインしたくない!』と思われる方もいらっしゃると思います。
いやいるでしょう!万が一、同意書にサインをしたくなく拒み続けたら賃貸保証会社の審査に影響はあるのでしょうか?
賃貸保証会社にとってみたら何とかして取得したい書類です。しかし、この個人情報同意書がなくても審査を受けれます。
賃貸保証会社もこの個人情報同意書取得に関しては申込者へ強制的には言えない所があります。あくまでも任意は任意の書類だからです。
場合によってはデメリットにも!
でも、審査には影響してしまうのでご注意を!!振り返ってこの個人情報同意書の意味をまとめますが賃貸保証会社の個人情報同意書は『申込者の過去の家賃滞納歴があるか?どうか?をしっかりと調べる事ができる賃貸保証会社にとってはマストアイテムである!』と言う事です。
逆にどうでしょう?
賃貸保証会社も申込者の情報で『自社のデーターにも家賃滞納歴はなし!』『他社の履歴をみても家賃滞納なし!』
となれば安心感をもって審査を通すことができます。『審査を通せれるか?どうか?』の微妙な方であっても、家賃滞納歴は過去振り返っても一切ない!と言う情報は賃貸保証会社が審査をする上でもかなりのプラス材料になります。
当然、個人情報同意書に同意したから審査が何とか通った!なんて方も実際にいらっしゃいます。
賃貸保証会社の審査を受ける方の中には個人情報同意書を提出した方が審査面で得する事だってあるんです。
家賃滞納歴が残る個人情報同意書の効力!
この賃貸保証会社の個人情報同意書はもう一つ大きな役割があります。それは、保証会社に加入して家賃滞納をしてしまった場合に『債務を解消してから5年間はその家賃滞納事実を保管しても良いですよ!』と申込者に同意を取り付けています。
これも書類にきちんと記載されています。中々やるな〜!って感じですが、何だかうまく誘導されてますね、、、。万が一、個人情報同意書にサインをして家賃滞納してしまうと、賃貸保証会社の滞納履歴に残ります。
そして、その家賃滞納履歴を残したまま違う賃貸保証会社の審査を受けるとなるとその保証会社にも情報が共有されて審査が通らない!なんてことも、、、。
何だかそう思うとかなり恐い書類と言うのがわかりますね。
個人情報同意書が必要な賃貸保証会社一覧表!
賃貸保証会社の個人情報同意書!審査時に必要になる書類ではありますが、全ての保証会社に必要ではありません。中には個人情報同意書を必要とする事なく審査を勧めている保証会社も何社かあります。
個人情報同意書が必要な賃貸保証会社は以下の保証会社になります。
一般社団法人全国賃貸保証業協会
保証会社名 | 本社所在地 |
---|---|
アーク株式会社 | 岩手県 |
株式会社アルファー | 鹿児島県 |
エルズサポート株式会社 | 東京都 |
株式会社ギャランティー・アンド・ファクタリング | 熊本県 |
株式会社近畿保証サービス | 兵庫県 |
興和アシスト株式会社 | 大阪府 |
ジェイリース株式会社 | 東京都 |
全保連株式会社 | 沖縄県 |
賃住保証サービス株式会社 | 千葉県 |
ニッポンインシュア株式会社 | 福岡県 |
ホームネット株式会社 | 東京都 |
〒105-0004
東京都港区新橋1-7-10汐留スペリアビル4F
TEL:03-3573-3700 / FAX:03-3573-3707
この一覧表に記載されている保証会社への審査時には個人情報同意書が必要になりますので把握しておきましょう!
まとめ
賃貸保証会社の個人情報同意書。聞きなれない書類ではありますが、意外にも賃貸保証会社の審査面ではかなり重要な書面と言う事がわかったのではないでしょうか?
そして、何故?賃貸保証会社がそこまでしてこの個人情報同意書を保証加入者から取得したいのか?も理解して頂けたと思います。個人情報同意書の取り付けはあくまでも任意です。
内容を理解してサインしたくなければしないくてもよいでしょう!ここに強制力はありません。そして、審査が受けれないと言う事もありません。
しかし、賃貸保証会社が求める個人情報同意書を提出して審査が円滑に行われる点は否めません。『家賃滞納してない!』『家賃滞納なんて絶対にしない!』なんて方は個人情報同意書を保証会社に出した所で何ら影響はありません。
賃貸保証会社の加入で必要になる個人情報同意書!多少は理解した上で対応していきましょう!!