【住宅ローン審査に影響する?】家賃保証会社で滞納した場合の信用情報と対策をプロが解説【2025年版】
「昔、家賃保証会社で滞納したことがある…」
「このままでは住宅ローンに通らないのでは?」

結論から言うと、“影響する場合”と“まったく影響しない場合”があり、金融機関の審査方針や過去の対応次第で結果が大きく変わります。
安心して住宅ローンを申し込むために、今やるべき対応・やってはいけない行動まで網羅的に解説していきます。
Contents
- 1 家賃保証会社の滞納は信用情報に載るのか?
- 2 信用情報にキズがあっても住宅ローンは通る?【実例あり】
- 3 家賃保証会社の“社内ブラック”は住宅ローンに関係ある?
- 4 住宅ローン審査に通りやすい銀行 vs 通りにくい銀行
- 5 住宅ローン審査前にやってはいけない行動
- 6 スマホ対応|住宅ローン審査前のチェックリスト
- 7 よくある質問(FAQ)
- 8 関連記事リンク(内部リンク強化)
- 9 まとめ|住宅ローン審査のカギは“過去”より“今の行動”
- 10 ① 審査に通った人がやっていた“信用回復ルーティン”とは?
- 11 ② CIC・JICCをスマホで開示する手順&ポイント
- 12 ③ ローン審査に強い属性とは?【年収・職種・勤続年数など】
- 13 ④ よくある間違いとその修正ポイント【NG→OK変換】
家賃保証会社の滞納は信用情報に載るのか?
まずは一番多い疑問から解決しましょう。
「家賃保証会社での滞納は、CICやJICCの信用情報に載るのか?」
答えは基本的には載らない、です。
クレジットカードやカードローンなどの信用情報を管理しているCIC(株式会社シー・アイ・シー)やJICC(日本信用情報機構)において、
家賃保証会社の滞納情報は“金融機関と直接取引がない限り”登録されません。
つまり、携帯料金の延滞や、ローンの延滞とは扱いが異なるということです。
ただし注意点もあります。
- ● 信販系保証会社(オリコ・ジャックスなど)を利用していた場合
- ● 滞納額が長期化・訴訟等で回収不能と判断された場合
このようなケースでは、金融事故情報(異動)として記録されるリスクもゼロではありません。
また、保証会社によっては独自に他の金融情報機関と提携している場合もあります。
信用情報にキズがあっても住宅ローンは通る?【実例あり】
ここでは、実際に「借金や滞納歴があったにもかかわらず住宅ローン審査に通った」リアルなケースをご紹介します。
【実例】200万円の借金+滞納歴あり → 審査通過
知人の男性は、以前に複数の消費者金融から借り入れをし、総額200万円に達していました。
利息ばかりの返済で元本は減らず、たびたび督促も受けていたようです。
結婚後は配偶者に内緒で返済を続けていたものの、返済の遅れも何度か発生。
最終的には親族の支援を受けて全額返済したものの、信用情報にはしっかりと“事故歴”が登録されていました。
CIC(シー・アイ・シー)にて信用情報を本人が確認したところ、完済から約4年経過しても情報は残っていたとのこと。
私は「あと1年、信用を維持して待つべき」とアドバイスし、その期間はカード契約などもせず堅実に生活してもらいました。
結果的に、信用情報の傷が消えたタイミング(約5年後)に住宅ローン審査に通過。
今ではマイホームで幸せに家族と暮らしています。
この事例が示すように、信用情報に過去の傷があっても、完済から時間を置く+安定した職と年収があればローンは通る可能性があります。
ポイントは「履歴が消えるまでの期間(5〜7年)を耐えること」「信用維持を徹底すること」です。
家賃保証会社の“社内ブラック”は住宅ローンに関係ある?
多くの人が気にするのが、家賃保証会社での滞納履歴が「社内ブラック」として残っている場合の影響です。
実務上、家賃保証会社の社内ブラック情報が“そのまま”金融機関に共有されることはありません。
つまり、社内ブラック=即ローン審査に落ちるとは限らないのです。
ただし以下のようなケースでは、ローン審査に影響することがあります:
- 信販系保証会社(オリコ、ジャックス等)を通じて滞納履歴が残っていた
- 賃貸時の滞納で裁判・差し押さえに発展した
- 公共料金・携帯料金の延滞が頻繁にあった
社内ブラックは保証会社内のものですが、審査時のヒアリングや他の履歴と照合されることで
“ローン審査落ち”につながるリスクがあります。
住宅ローン審査に通りやすい銀行 vs 通りにくい銀行
住宅ローンの通りやすさは、銀行の審査基準によって異なります。
銀行名 | 審査傾向 | 特徴 |
---|---|---|
ネット銀行(auじぶん銀行、楽天銀行など) | やや厳しめ | 信用情報に敏感/スコアリング重視 |
メガバンク(みずほ・三菱UFJ・三井住友) | 標準 | 属性(年収・勤務年数)重視/バランス型 |
地方銀行・信用金庫 | 柔軟 | 担当者判断あり/書類交渉の余地もある |
信用情報に不安がある方は、ネット銀行よりも地方銀行や信金の相談窓口を活用する方が通過率は高まる可能性があります。
住宅ローン審査前にやってはいけない行動
「家賃保証会社での滞納は関係ないかも…」と思っていても、審査前の行動次第でアウトになることもあります。
以下のような行動は、審査前には避けましょう:
- × 新規クレジットカードを多数申し込む
- × カーローンやフリーローンを並行で申し込む
- × 家賃保証会社からの返済を怠っている
- × CICを開示した履歴を何社にも見られる
- × 虚偽申告(年収や勤務年数など)
住宅ローン審査前は“静かに”“正直に”“堅実に”が鉄則です。
スマホ対応|住宅ローン審査前のチェックリスト
- □ 家賃保証会社からの返済は完了している
- □ 信販系(オリコ・ジャックス)との契約履歴を確認済み
- □ CIC・JICCの信用情報を事前に開示した
- □ クレジットカード・ローンの滞納履歴がない
- □ 新たな借り入れ・カード申込は控えている
- □ 現職の勤務年数が1年以上ある
- □ 年収や勤続年数に虚偽がない
このチェックリストをスクショし、申し込み前に必ず確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
- Q. 家賃保証会社で滞納したことがあります。住宅ローンは無理ですか?
- A. 信用情報に登録されていなければ問題ない場合も多いです。信販系を利用していたか確認を。
- Q. CICの情報はどのように確認すればいいですか?
- A. CIC公式サイトよりスマホで開示手続きが可能です(手数料1,000円程度)。
- Q. 完済して5年経ったのですが、履歴は消えていますか?
- A. 通常5〜7年で削除されますが、確実な確認は信用情報開示で行いましょう。
- Q. どの銀行なら審査に通りやすいですか?
- A. 地方銀行・信用金庫は柔軟な対応をしてくれることが多く、相談ベースで進めやすいです。
関連記事リンク(内部リンク強化)
まとめ|住宅ローン審査のカギは“過去”より“今の行動”
たとえ過去に家賃保証会社で滞納したことがあっても、正しく対応し、時間を置いて信用を回復すれば住宅ローン審査に通ることは可能です。
逆に、過去の滞納が原因ではなく、現在の行動(新規借入・虚偽申告・情報未確認など)が足を引っ張るケースも多くあります。
この記事で紹介したチェックリストや体験談を参考に、焦らず、堅実に、準備を整えてから住宅ローンに臨みましょう。
住宅購入は“タイミング”と“準備力”が決め手です。後悔のない判断のために、今できる行動から始めてみてください。
① 審査に通った人がやっていた“信用回復ルーティン”とは?
過去に滞納歴や信用情報の傷があった方でも、地道な行動の積み重ねで住宅ローン審査を突破しています。

- 家賃や携帯料金などの支払いを期日より前に完了
- クレジットカードは1〜2枚に絞り、利用額は30%未満
- 新規ローン・カード申込は一切行わない
- 毎月同じ日に家計簿を見直す習慣をつける
- 信用情報(CIC)を半年に1回チェック
信用は“コツコツ積み上げるもの”。審査官は“現在の行動”も見ています。
② CIC・JICCをスマホで開示する手順&ポイント
住宅ローン審査を申し込む前に、自分の信用情報をチェックしておくことは非常に重要です。
以下に、主要な信用情報機関のスマホ開示方法をまとめました。
CIC(株式会社シー・アイ・シー)
- 公式サイトにアクセス
- 「スマートフォンでの開示」へ進む
- 本人確認書類を撮影・アップロード
- クレジットカードで1,000円決済
- 数分で信用情報レポートを確認可能
JICC(日本信用情報機構)
- 公式サイトにアクセス
- アプリをダウンロード(スマホ開示専用)
- 本人確認→手数料支払い(クレカまたはコンビニ)
- 数日後、PDF形式で開示結果が届く
申込前に必ず自分の履歴を“見える化”することで、無駄な審査落ちを防げます。
③ ローン審査に強い属性とは?【年収・職種・勤続年数など】
住宅ローン審査では、信用情報と並び属性(職業や年収など)も重要な判断材料です。
属性項目 | 審査で有利になる基準 |
---|---|
年収 | 400万円以上(地域や金融機関により差あり) |
勤続年数 | 2年以上(1年以上でもOKな銀行も) |
雇用形態 | 正社員>契約社員>派遣・パート |
職種 | 公務員・大企業・インフラ系は高評価 |
既存借入 | なし or 残債少ない/延滞なし |
一見ハードルが高そうに見えますが、複数の銀行で審査基準は異なるため、まずは相談することが重要です。
④ よくある間違いとその修正ポイント【NG→OK変換】
住宅ローン審査で落ちる人に共通するのが「ちょっとした勘違いや油断」。
以下に“よくある間違い”と“正しい対処”をまとめました。
NGな申告・行動 | → 正しい対処 |
---|---|
借金は全額返済済だと思い、開示せずに申し込んだ | → CIC/JICCを必ず確認。履歴が残っていないかチェック |
勤務先を少し“盛って”記入 | → 勤続年数・年収は必ず事実どおりに記載 |
複数の銀行に一気に申し込み | → 多重申込みはスコアに影響。2〜3社までが無難 |
保証会社で滞納→オーナーへ直接振込 | → 代位弁済後は保証会社に支払う。二重支払い防止のため |
住宅ローンは“誠実な情報提出”が一番の近道です。焦らず、冷静に準備しましょう。