【2025年版】賃貸保証会社の費用相場は?初期費用・更新料・月額払いの仕組みを15年目のプロが解説
「気に入った部屋の初期費用を見積もったら、保証会社の費用が高すぎる…」
「毎月保証料を払うプランって損なの?得なの?」
賃貸契約の際、どうしてもブラックボックスになりがちなのが「保証会社の費用」です。
不動産屋さんに言われるがまま支払っている人が大半ですが、知識がないと数万円単位で損をしていることも。
この記事では、賃貸保証業界に15年以上在籍している私が、費用の相場から、最近増えている「月額払い」のカラクリ、そして費用を安く抑える裏ワザまで徹底解説します。
▼ この記事でわかること
- 保証会社の費用相場(初期費用・更新料)
- 「毎月払い」と「更新料払い」どっちが得?
- 費用が高い会社・安い会社の実名リスト
- 保証料を払わずに契約する方法
Contents
賃貸保証会社の費用相場と3つの内訳
一口に「保証会社の費用」と言っても、支払うタイミングは主に3回あります。
まずは相場観を掴みましょう。
| 費用の種類 | 相場(目安) | 支払うタイミング |
|---|---|---|
| ① 初回保証料 | 総家賃の 30%〜100% |
契約時(入居前) |
| ② 年間保証料 (更新料) |
1万円 / 年 | 1年ごと |
| ③ 月額保証料 | 数百円〜総家賃の1% (または不要) |
毎月の家賃引落時 |
最も一般的なのは「総家賃の50%」
業界のスタンダードは「初回に総家賃(家賃+共益費+駐車料等)の50%」を支払い、1年ごとに「1万円の更新料」を支払うパターンです。
例えば、家賃8万円の部屋なら、初期費用で4万円、以降1年ごとに1万円がかかるイメージです。
保証会社は、大家さんや管理会社が指定するため、入居者が「安い会社にしてくれ」と選ぶことは原則できません。
これは、大家さんが「審査の通りやすさ」や「保証内容の手厚さ」を基準に選んでいるためです。
トレンド化する「月額保証料」プランは損か得か?
最近増えているのが、「初回保証料を安くする代わりに、毎月手数料を取る」というサブスク型のプランです。
これにはメリットとデメリットがはっきりしています。
【シミュレーション】2年間住んだ場合の比較
家賃10万円の物件で比較してみましょう。
🅰️ 従来型プラン(更新料あり)
- 初回:50,000円(50%)
- 月額:0円
- 1年後:10,000円
2年総額:60,000円
🅱️ 月額払いプラン(更新料なし)
- 初回:0円〜20,000円
- 月額:総家賃の1.5%(1,500円)
- 更新料:0円
2年総額:36,000円〜56,000円
結論:短〜中期なら「月額払い」が得!
シミュレーションの通り、初期費用を抑えたい方や、2〜3年で退去する予定の方には「月額払いプラン」の方がトータルコストが安くなるケースが多いです。
ただし、最近では「不動産会社がマージンを上乗せしている」ケースも存在します。
本来500円で済む月額保証料が、不明瞭な名目で2,000円〜3,000円になっている場合は要注意。契約前に内訳を必ず確認しましょう。
【実名公開】保証料が高い会社・安い会社ランキング
全国に150社以上ある保証会社ですが、主要なプレイヤーの料金傾向を知っておくと心構えができます。
💰 費用が高めの保証会社(相場:80〜100%)
審査が少し緩め(リスクを取る)である分、保証料が高く設定されている傾向があります。
-
フォーシーズ(4Cs)
基本は初回100%(審査内容により50%になることも)。属性が弱くても通してくれる「最後の砦」的な存在です。 -
全保連
プランによりますが、初回80〜100%(更新料なしプラン)を選ぶと高額になります。業界最大手の一つです。
💰 費用が安い保証会社(相場:10〜30%)
審査が厳しい(信販系など)か、独自のビジネスモデルを持っている会社です。
-
ラクーンレント
初回保証料が驚異の10%〜というプランが存在します。ただし、取り扱い店舗が限られています。 -
エポス(ROOM iD)などの信販系
初回30〜40%程度で済むことが多いですが、クレジットカードのブラックリストに入っていると審査に通りません。
保証料は返金される?拒否できる?よくある疑問
Q. 退去時に保証料は返金されますか?
A. 返金されません。
1年分の更新料を払った翌日に退去しても、日割り計算での返金は一切ありません。
唯一の例外は、「お金は払ったが、入居日(契約開始日)の前日までにキャンセルした」場合です。この場合は全額返金を求められます。
Q. 保証会社への加入を拒否できますか?
A. ほぼ不可能です。
現在、首都圏の賃貸物件の9割以上が保証会社必須です。「連帯保証人を立てるから外してくれ」という交渉は、今の大家さんには通用しないのが現実です。
【最終手段】保証料を1円も払わずに済む方法
「どうしても保証料がもったいない!」「初期費用を極限まで削りたい!」
そんな方が選ぶべき選択肢は2つしかありません。
1. UR賃貸住宅を選ぶ
「礼金ナシ・仲介手数料ナシ・更新料ナシ・保証人ナシ」で有名な公的賃貸住宅です。
保証会社への加入自体が不要ですが、その分「入居審査の基準(収入基準)」が非常に厳しく設定されています。
2. ビレッジハウスを選ぶ(審査不安な方にもおすすめ)
築古物件をリノベーションして貸し出す「ビレッジハウス」は、保証会社不要・手数料不要の最強コスパ物件です。
🏠 ビレッジハウスの強み
- 保証会社の審査・費用がゼロ
- 敷金・礼金も原則ゼロ
- 全国に10万戸以上あり探しやすい
- 職業不問で審査が柔軟
ビレッジハウスは自社で物件を管理しているため、外部の保証会社を通す必要がありません。
「とにかく安く住みたい」「審査が不安」という方は、まずは近所に空きがないかチェックしてみることを強くおすすめします。
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※問い合わせ・内見予約は無料です
まとめ:知識武装して無駄な出費を減らそう
賃貸保証会社の費用のポイント
- 相場は「初回50% + 年間1万円」が基本
- 2〜3年の居住なら「月額払いプラン」の方が安いケースが多い
- 入居者が会社を選べないため、物件探しの段階で「利用する保証会社」を不動産屋に聞くのが賢い
- 絶対払いたくないなら「ビレッジハウス」一択
保証会社の費用は「掛け捨ての保険」のようなものです。
契約直前になって「高い!」と後悔しないよう、お部屋探しの段階から不動産屋さんに「保証会社はどこを使いますか?費用はいくらですか?」と確認する癖をつけましょう。