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初期費用『0円』賃貸物件を賃貸保証会社の社員目線で解説!

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意外に知られていない敷金礼金の違い!

賃貸物件を借りようと思うと必ずついてくる言葉!!

『敷金礼金』

お部屋の募集資料を見てみても、この言葉が条件欄に記載されている事がしばしば。

 

しかし、意外にもこの違いの意味をわからずにお部屋探しをされている方は多いです。

 

別に知らなくても、そこまでの影響はないとは思うものの、間違った認識でお部屋を借りてしまうと後々、大家さんとのトラブルに発展する恐れもあります。

 

アドバイザー
今回は、この両者の違いにスポットを当てて説明していきます。

 

これからのお部屋探しに是非、参考にして頂けると嬉しいです!

 

 

敷金とは家主に対しての担保!

 

賃貸を借りる際に初期費用として払わないといけない確率が高い『敷金

 

これは、家主への担保の意味合いで支払う事になります。

 

入居者が家主に払う担保ですから、例えば入居者の家賃滞納があったり退去時の過失による修繕費が発生した場合には、家主はここから使います。

 

敷金は原則、返金されるもの

 

又、敷金の金額上限は法律的にも定められてはいないので、地域によってもかなりの差がでたりなんて事もあります!

 

しかし、家賃滞納もなし!お部屋の修繕なんて必要なし!なんて事であれば、入居者に返金されます。

 

退去時にお部屋の修繕がまったく必要としないなんて事は残念ながらあまりないのですが、、、。

 

礼金とは大家さんから入居者に返金なんてないので注意!

 

たまに聞きませんか?

『退去時にいくらかお金が戻ってきた!』

って。

 

これは、敷金が余って返金されたと言う事なんですが、礼金は一切の返金はありません!

 

礼金はあくまでも契約のお礼に家主へ払う『謝礼金になってくるので、大家さんの懐に全額入ります。

契約をしようと思う物件が、6万円の家賃で礼金が1ヶ月とします。

6万円は全額大家さんのお金になります。好きに使えます!旅行にいけます!うまい物食べれます!

 

と言ってもそうはいかない事情が家主にはあるようで、、、。

この辺はまた後で詳しく。

 

礼金は返金されない

 

まずは、入居者に返還されないもの!と認識しておきましょう!

 

『礼金は差し上げたお金』と言えばもっとわかりやすいでしょうか。

 

昔は大家さんに感謝の気持ちを込めて謝礼を包んでいたようで、その風習が今だに残っているんですね。

 

礼金は家主の懐に

 

しかし、入居者からしてみれば家賃も払うのに何なのこれ?ってなりがちです。このある意味習慣化されている慣習には、実は家主なりの事情があるのです。

 

それは、入居者を決めてくれた不動産会社に謝礼として家主から不動産会社に支払われている場合が多いのです。

 

広告宣伝費やADなんて言いかたの名目で家主は支払っているんですね!

 

何ともこのような使い方をされているとは、、、。

借りる側はツライです。

今の不動産業界では、これはあたりまえの流れになっているので、家賃の一部と捉え納得するしかなさそうです。

 

どうしても払いたくない方は、今では敷金礼金なし物件もありますので、そちらでお部屋探しをすると良いでしょう!

 

敷金礼金なし物件のカラクリ!

 

良く言いますよね!ゼロゼロ物件って!

 

はっきり言って最初に支払う初期費用が無しなんですから、通常の物件に比べればとにかく初期費用が安いです!!

 

でも、これ。一見すると入居者にメチャクチャ優しい条件なのですが、それなりの理由があります。

 

①通常、支払う前家賃分の敷金が月の家賃に実は含まれている

 

はっきり言って、通常の家賃相場よりも家賃が高いケースが多いです。

 

ようは、家主も最初は0円で入居者を釣っておいて、月取りでじわじわ取っていくイメージです。でも、短期間で退去する予定の方は良いかも!なんですが、、、。

 

実は問屋が卸さないとはこの事です。*古い言い回しは気にしないで下さい(笑

 

早期解約違約金にはご注意を!

 

このような敷金礼金なし物件は、賃貸借契約上で早期・短期解約違約金を取っているケースがほとんどです。

 

これは、1年以内に退去したら

『家賃の2ヶ月分もらいますよ!』

2年以内に退去したら

『家賃の1ヶ月分もらいますよ!』と言う賃貸契約です。

逃げれません、、、。

 

家主もリスクをなるべくなくす為に、あの手この手で攻めてきますね!

 

やっぱりお金に関してはがめつくなりますね。

 

②家賃滞納したら督促は厳しいよ!

 

敷金礼金なし物件で入居した方が万が一家賃滞納したら大変です!

 

通常とは異なる家賃督促になるでしょう!これは、ゼロゼロ物件は敷金と言う担保を家主が預かっていない事から、滞納なんてされたら大変です。

 

家主は通常であれば、敷金を入居から預かってそこから何かあったら家賃滞納分に当てれば良いのですから!

 

それがないともなると、大家さんも厳しい督促にならざる負えないのでしょう。

 

③住環境的に問題のある物件にあたりやすい!

 

いやらしい言い方になってしまいますが、初期費用がかからない敷金礼金なし物件は、お金がない人が集まりやすく、その上、物件内での素行が悪い住人にあたりやすくなるかも?

 

又、若年層も住みやすい物件になるので、騒音などのトラブルに巻き込まれてしまう可能性も高くなります。

 

実際に学生が騒ぐ声などの騒音トラブルは多くあります。

 

水商売や風俗の寮に使われるケースも多い

 

初期費用がいらないので、そのお手軽さからか、駆け出しホストや風俗関係の需要が異常に高いです。

 

こうなると、仕事がら深夜に帰宅する人が比較的多い為、住民との騒音トラブルに発展してしまう事があります。

 

なかなか借り手がつかない物件が多い

 

設備なんかが古く、家主も特に部屋のリフォームに力を入れない場合は、家賃を下げる事で何とか入居者を募ろうとします。

 

当然、古くなった物件は空室も多くなるので敷金礼金をなしにして早く入居者を決めようという家主なりの考えがそこにはあります。

 

初期費用が0円だから!

 

勢いで借りる前に、その後の生活イメージをしっかりとってから借りたいもんですね!

 

隣り部屋の音とか、共用部分の清潔さや。

 

あなたが借りようとしているお部屋の隣り部屋や建物内になにかしらの直感的怪しさを感じたら、、、。

 

別の部屋にした方が無難かも?

 

それ!意外にあたりますよ!!(笑

ab

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